バレンタイン
ファウアス
アストラがバレンタインにファウストに贈り物をするのはもう恒例になってて、ファウストの方も不器用ながら贈り物をするようになってる。
つまり交換会。谷にいた頃はふたりでお菓子を一緒に作ってて一緒に食べてた
魔法舎にきてからファウスト忙しそうだし、授業増えたらもっと忙しそうになっててt今年はそれもなしで 一方的にお菓子をわたして終わりかなって思ってるアストラ
寂しいし、わがまま言いたいけど家なアストラ
仕方ないしネロと一緒に作ろうかなって思ってる
一方ファウストは今年も贈り物送るつもりだし、一緒にお菓子作るつもりだし、ばれんたいん当日はデートする気満々
そのためにありとあらゆるやることを終わらせようとしてる
二月の頭にバレンタインの話を寝る前に何気なくする
「今年のバレンタインナンだけどさ〜」
「ああ、もちろん1日空ける、あ、前日も開けておくからキッチン借りて一緒にお菓子も作ろう。今年は何を作るんだ?」って当然のように言われて面食らうアストラ
「え、ファウスト忙しそうだしなしになると思ってた。」
「は?そんなわけないだろう。これでも毎年楽しみにしていたんだ。それにアストラとの時間はなによりも大切なんだ。最近は僕も授業とか、アストラも忙しそうであんまり二人の時間が取れていないし、寂しかったんだ。こういう日ぐらい独り占めさせて」
「あわ、あわあわわ、私も、さみしかった、です。」
「あ、バレンタインのチョコ、魔法使いたちにも渡していいけど、僕のチョコは特別がいい。嫉妬してしまう。」
「うん、それは、当たり前なんだけど」
「?どうしたの、顔が赤いよ」
「もう!ファウストわかってていってるでしょ!」
「ふふ、照れてるアストラ。可愛い」
「ほら!!」
「あすとらが当然のように僕を諦めるから寂しくて意地悪した。許してくれる?」
「う、それは、うん。ごめん、わがままかなって思っちゃった」
「アストラのそういうところはいいところだけど、僕にはいってほしいと何度もいってるだろう。アストラのわがままなんて全部可愛いんだから」
「う、あ、はい」
「ふふ、よろしい」
「もう、寝る」
「そう、ほらおいで」
「うん」
「照れてるのにこういうとこは素直なの、可愛いよ」
「〜!!」
「こら、逃げようとしない」
「ふふ、おやすみ、あすとら」
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幕間
「そういえば、バレンタイン僕と過ごさないなだれとすぐすつもりだったの?」
「え?あ〜、ネロと一緒にみんなに向けたお菓子作ろうと思ってた」
「ふ〜ん」
「もしかして嫉妬?」
「まあ、そうだよ。アストラはもっと僕に愛されてる自覚を持って行動すべきだ」
「あい」
「そう。愛されてる」
「善処します」
「ふふよろしい」
ーー
後日課題の難易度が上げられていたネロがいたとか。
ーー